2019年11月9日土曜日

XTM Cloud の簡易エディターは使いにくい

XTM Cloud を使用する案件を受けました。まだ 1 日しか使っていませんが、今のところの感想はダメダメ。

まず、ログインでつまずきました。翻訳会社から支給された「会社名」、「ユーザー名」、「パスワード」でログインするのですが、ログインできない。原因はブラウザのポップアップブロックだったので、XTM Cloud に責任はないのですが・・・。ポップアップブロックの設定を変更して、無事にログインできました。

次に、デバイス認証があります。つまり、このコンピューターで XTM Cloud を使用する許可を得るということらしいです。「確認メールを送ったので、その中のリンクをクリックしてね」と表示されます。
翻訳会社から支給された認証情報でログインしているのだから、私のところにメールが届くはずがないのに、どうなっているのだろう・・・と思っていたら、案の定、翻訳会社の方にメールが届いたそうで、転送されてきました。しかも、翻訳会社にメールが届くまで、かなりの時間がかかりました。転送されてきたメールの中のリンクをクリックして、デバイス認証も無事完了。

このデバイス認証って、どうなのって思いました。最初のログイン時だけのこととは言え、翻訳会社に確認メールが届くまで、かなり時間がかかったうえ、それを転送してもらわなければ作業が始められない・・・。今日は土曜日でしたが、翻訳会社の担当者がたまたま出社していたからいいようなものの・・・。

さて、ログインとデバイス認証が終わると、ようやく「Tasks」一覧画面が開きます。表示されたファイルの中から担当ファイルをクリックすると、エディター画面が開きます。ようやく、作業開始です。

エディター画面は Trados に似ています。左に原文、右に訳文が表示されます。

最初に戸惑ったのは、訳文を入力しようとすると、最初のキーストロークがかな漢字変換されないこと。
たとえば、「これは」と入力すると、「kおれは」となってしまう。仕方がないので、「kkoreha」と入力して「kこれは」に変換しておいて、後で「k」を削除しています。
これの対処法をご存じの方がいらしたら、ぜひ教えてください。

次の戸惑いは、急に分節の確定ができなくなったこと。訳文を入力後、Enter キーを押すと、分節が確定されて、次の分節に移動するのですが、それが急にできなくなりました。Enter キーを押しても、確定マークがつかず、次の分節に移動しない・・・。メニューバーも反応しない・・・。サーバーとの接続が切れている感じです。それではと、エディター画面を閉じて、ログイン画面からログインしなおすと、治りました。

エディター画面を開いたまま、他のことをしていてセッションタイムアウトになるのならわかるのですが、ずっと作業していて、突然、反応なしになるというのは理解できない。
ログイン画面を開きっぱなしだったのが原因なのかなあ・・・。

XTM Cloud の仕様では、ログイン画面からログインすると、Tasks 画面が開くのですが、ログイン画面が閉じて Tasks 画面が開くのではなく、ログイン画面とは別ウィンドウで Tasks 画面が開くのです。

なので、今はログイン画面をあえて閉じて作業しています。これで突然の確定不可症状が出なくなるとよいのですが・・・。

その後:ログイン画面を閉じておいてもダメでした。エディター画面を閉じて、Tasks 画面から開きなおすと治るのですが・・・。

さらにその後:50 セグメント(分節)ごとに発生することが判明。50 セグメント目が ICE などで確定済みの場合は 100 セグメント目まで止まらないのですが。

またまたその後:別の翻訳会社から XTM を使用する案件を受けました。提供された ID でログインしてみると、以前とは違うエディターが表示されました。以前使用したエディターは簡易版のようなものだったようです。以前のは左右にツールバーがありませんでしたが、今回はあります。そして何より、かな漢字変換の不具合50 セグメントごとの切断もありません。デバイス認証もありませんでした。
ということで、タイトルを「XTM Cloud は使いにくい」から「XTM Cloud の簡易エディターは使いにくい」に変更します。

ちなみに、約 1 年前の某ブログ記事で XTM エディターの欠点として挙げられていた、「表示がガクガクする」「重い」「タグの挿入・削除・移動がやりにくい」などは、私は感じませんでした。その記事に対して XTM 日本支社からコメントが付いていて、「エディターについては、現在、大々的な機能改訂を推進しているところ」となっていました。エディターの改善に成功したんでしょうね。