properties ファイルを翻訳するという仕事がきました。秀丸エディタ使用が条件。秀丸エディタは長年愛用しているので、問題なし。
でも、properties ファイルって、<キー>=<値>という形式になっていて、この<値>の部分だけを翻訳するという仕事でした。
客先から送られてきた作業指示書には「秀丸丸エディタでファイルを開き、=の後の部分を翻訳」と書かれているだけ。
目視で探すのは大変だし、繰り返しも多そうだし、これは、やっぱり、TRADOS の出番でしょう、と思い、TRADOS Studio 2009 に読み込んでみると・・・ Voila! 翻訳が必要な個所だけを抜き出して表示してくれるではありませんか。お利口ねえ。
と、喜んで作業し、訳文を生成。ところが、出来上がった訳文を秀丸エディタで開いてみると、文字化けしています。
入力したはずの日本語部分が、すべて Unicode になっていて、\u3053\u3093\u306b\u3061\u306f という感じの羅列になっています。
いろいろ調べてみると、properties ファイルは最終的に Unicode 変換して使うものなので、TRADOS の訳文生成プロセスに Unicode 変換までが含まれている模様。
ダメもとで、翻訳会社に「このままじゃだめですよね?」とお伺いを立てると、案の定、「秀丸エディタでの作業という指示なので、やはり、日本語を確認できるファイルになっていないと・・・」というお返事。
過去に同じ問題で困っている翻訳者さんの掲示板への書き込みを見つけました。その方は、TRADOS 2009 の翻訳メモリをエクスポート → TRADOS 2007 にインポートして自動翻訳という手順で解決なさった由。
同じことをしてみましたが、翻訳メモリのインポート段階でエラーが出て、インポートできません。
それでは、と再びネット検索して見つけたのが、秀丸マクロの
escapers2。日本語を Unicode に変換し(native2ascii 相当)、その逆もやってくれるというマクロ。
さっそく、escapers2 と
田楽 DLLをダウンロード。
Hidemaru フォルダ内に macro というフォルダを作り、解凍した escapers2 と田楽をコピー。
秀丸エディタの [その他]-[動作環境]-[環境] で、[マクロファイル用のフォルダ]として、macro フォルダを指定。
これで、準備 OK。訳文生成した properties ファイルを秀丸エディタで開き、[マクロ]メニューから escapers を実行すると・・・見事、一発で Unicode 部分が元の日本語になりました。
めでたし、めでたし。