2016年5月5日木曜日

TRADOS から Microsoft 用語検索を直接利用する

Windows Server の UI 用語が多数登場する原稿が来ました。こういう時に便利なのが、Microsoft ランゲージ ポータル です。このページの「用語検索」で、Microsoft 製品の UI 用語の訳語を確認できます。

そして、Weblookup! を利用すると、さらに作業が簡単になります。Weblookup! については、以前の記事 「TRADOS Studio 2011 から 2015 へアップグレード、Web Lookup! をインストール」でご紹介しましたが、TRADOS Studio 2014 および 2015 で使えるプラグインです。Microsoft ランゲージ ポータルに限らず、Google 検索をはじめ、TRADOS から直接、多数のサイトで用語検索ができます。

TRADOS で用語をネット検索したいとき、通常は、調べたい用語をコピーして、ブラウザの検索ボックスにペーストして検索しますよね。Weblookup! を使うと、このコピペの手間が省けます。

たとえば、TRADOS で作業中に Microsoft ランゲージ ポータルで用語を検索したい場合、TRADOS のエディタ画面で調べたい用語を選択し、右クリックして [Weblookup] を選択するか、Alt+F8 を押すだけで、Microsoft ランゲージ ポータルで用語検索ができます。

これを実現するには、Weblookup! に少々手を加える必要があります。

Weblookup! には、すでに「Microsoft Terminology」が登録されていますが、デフォルトの状態では日本語の検索ができないので、「Microsoft Terminology」の URL を次のように変更する必要があります。

https://www.microsoft.com/language/ja-jp/Search.aspx?sString={phrase}&langID=ja-jp

具体的な変更手順は、前の記事 を参考にしてください。


2016年1月26日火曜日

TRADOS Studio 2011 から 2015 へアップグレード、Web Lookup! をインストール

ひさびさに TRADOS をアップグレードしました。TRADOS Studio 2014 は見送ったので、TRADOS Studio 2011 から 2015 へのアップグレードです。

Studio 2011 から 2015 へ直接アップグレードすることはできず、いったん 2011 から 2014 へライセンスのアップグレードを行い、それから 2015 へアップグレードする必要がありました。2014 から 2015 へライセンスのアップグレードを行うと、2015 のアクティベーションコードが表示されます。

これでようやく Studio 2015 のファイルをダウンロードできました。

ダウンロード後、インストールして、Studio 2015 を起動。先ほど表示されたアクティベーションコードを入力。これでインストールは完了。

Stuido 2011 から Studio 2014 へライセンスをアップグレードする必要はありましたが、2014 をインストールする必要はありませんでした。

Studio 2011 Freelance Plus から Studio 2015 Freelance Plus へのアップグレードは 38,000 円でした。

Stuido 2015 のインストール後、Studio 2011 を起動してみましたが、無事に同時起動できました。


★ Weblookup! プラグインをインストール

Weblookup! プラグインは、TRADOS Studio 2014 および 2015 で使用できるプラグインです。TRADOS のエディタ画面で単語を選択して右クリックし、コンテキストメニューから [Web Lookup] を選択すると、インターネット検索で単語を調べられるというもの。

Weblookup! は ここ からダウンロードできます。

TRADOS を起動したままだと正常にインストールされないので、TRADOS を終了してから、ダウンロードしたファイルをダブルクリック。これでインストールは完了。

TRADOS を起動すると、[表示] タブに [Web Lookup Results] アイコンが表示されています。



このアイコンをクリックすると、エディタ画面の下に [Web Lookup] ペインが表示されます。ペインの右上角の画鋲のアイコンをクリックすると、浮動表示になり、好きな位置へ移動できます。



TRADOS エディタ画面で調べたい単語を選択して右クリックし、コンテキストメニューから [Web Lookup] を選択すると、[Web Lookup] ペインに検索結果が表示されます。

デフォルトのままでは、英語の検索結果が表示されるので、訳語を調べる役には立ちません。そこで、[Web Lookup] ペインの左側にずらりと表示されている検索サイトリストの最後までスクロールして、[Settings] をクリック。[Define Web Lookup Methods] ダイアログが表示されます。



私は Google 検索をよく使用するので、まず、ダイアログ左端の上向き矢印を使用して、[Google Search] をリストのトップへ移動します。
Google Search のデフォルトの URL は https://www.google.com/#q=%22{phrase}%22 になっています。これを、たとえば、次のように編集します。

https://www.google.co.jp/search?q=%22{phrase}%22+意味

これで、日本語の検索結果が表示されます。{phrase} の部分に、選択した単語が挿入されます。%22 は引用符「"」の意味なので、不要であれば、%22 を削除しても可。